官邸は無能だった

海水注入の説明 政府と東電は「赤点以下の対応」
2011.5.26 20:39 産経ニュース

 東京電力福島第1原発1号機への海水注入をめぐる問題で、東京電力が実際は注入を続けていたと一転して発表したことを受け、危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は「海水注入をめぐり説明が二転三転している政府と東京電力の対応は、点数をつければ『赤点以下』」とコメントした。
危機管理コンサルタントの田中辰巳氏の話
「海水注入をめぐり説明が二転三転している政府と東京電力の対応は、(情報の集約を含め)危機管理の体をなしていない。点数をつければ『赤点以下』。福島第1原発の所長の判断で海水注入を継続したという結論で、政府、東電の双方に都合の良い幕引きを図ろうとしているが、逆に国民の不信感はより増す結果となった。
 所長は、海水注入を継続していることを本店へ報告しなかったのはなぜか。政府は、海水注入を継続しているのか中断しているのか、なぜ繰り返し確認していなかったのか、疑問が多すぎる。
 政府と東電は『信用の危機』に置かれていることに気付かなければならない。このままでは国民だけでなく、世界からの信用を失ってしまう。専門家を招くなど危機管理を強化するべきだ。政府と東電は、責任をなすり付け合い、失敗を人に押しつけようとしているようにも感じる」


海水注入「所長を支持」東電「あきれた組織」

2011.5.26 22:38 産経ニュース

 佐々淳行内閣安全保障室長の話 「福島第1原発の所長の判断を支持したい。私も警察時代、現場を見ていない上層部から下りてくるむちゃな命令を何度も握りつぶした経験がある。そのまま従うとさらに大変な事態になるためで、今回も処分すべきは所長ではなく、官邸の顔色をうかがって中途半端な指示を出した東京電力の上層部ではないか。それにしても東電の対応は危機管理の体をなしておらず、これほどあきれた組織だとは思わなかった」




これで、官邸を中心とする危機管理は全く機能していないことになる。東電は東電で勝手にやっているし、政府は政府は悪戯に、会議ばかりを繰り返し、肝心な実行力が全く見えてこない。
要は福島原発の現場は、東電本店の言うことを信用していない、ということだ。

一方では、このように「東電の判断で海水注入を継続した」と発表し、政府と東電・原子力保安院の危機管理は全くなっていない、と言うことにして、カンナオトと官邸の危機を排除したかったのだろう。
即ち政府側が仕組んだ、ストーリーかも知れないのだ。
尻を拭くように、東電本店に「海水注入を中断していない」と言うことを発表させて、この不始末の幕引きをしたがっているのは明白。
だが実際に「海水注入を中断」の指示は政府から出ているのか、東電幹部の忖度なのか、依然として分かっていない。

ただ、東電の「海水注入を中断していない」とする発表を事実とするならば、現場の判断が功を奏した、ということになる。
昔から、日本の組織は「現場が一番優秀で上へ行くほど駄目になる」と言われているとおりだということだ。

そうすると、一番駄目な組織は「総理大臣官邸」ということになるのである。結局「総理大臣官邸」は、議論をするだけで原発事故に対し、何ら有効な指示を出せなかったのです。
これは、あきれ果てる事実であることは間違いない。

近々、「内閣不信任案を提出」する野党に同調する与党議員が増えつつある、という報道がまことしやかに聞こえてくるが、次の総理には「嘘をつかない人」を選んで欲しいものだ。
嘘をつくカンナオトは最低の総理だ


民主党に票を入れた
愚民諸君!
気分はどうだ?