おい!カンナオト
語らぬ菅首相 「韓国議員の国後訪問」「竹島問題」難問あるのに…
2011.5.22 20:46(1/2ページ) 産経ニュース
菅直人首相は22日の李明博韓国大統領との会談で、韓国の国会議員が北方領土の国後島訪問を計画していることを一切取り上げなかった。韓国が不法占拠する竹島(韓国名・独島)周辺での総合海洋科学基地計画も提起せず、温家宝首相との会談では昨年9月の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に触れなかった。
中韓両国やロシアが東日本大震災への支援の一方で日本の領土への攻勢を緩めない中、菅首相は日中韓首脳会議を機にした友好ムード演出に躍起となるだけだった。
「震災に対し大統領の被災地訪問をはじめ、本当に心温まるお気遣いをいただきました…」
菅首相は日韓首脳会談の冒頭にそう語り、李大統領に頭を下げた。感謝の言葉は続いたが、東京電力福島第1原子力発電所事故の負い目からか、懸案の問題には一切触れない作戦に出たようだ。
首相は韓国の野党議員3人の北方領土訪問計画について20日の参院予算委員会で「事実が確認されれば、きちっとした対応をとりたい」と、事実確認後に抗議する意思を示していた。議員は22日の首脳会談時、すでにロシア極東のウラジオストクに入っていたが「計画が最終的に確認できていない」(外務省筋)と意図的に議題から外した。