2年前に指摘された大地震


東電社長「想定できない津波だった。甘かった」

2011.4.18 17:02 産経ニュース

 東京電力清水正孝社長は18日午後の参院予算委員会で、福島第1原子力発電所事故について「14、15メートルの津波が来ることは想定できなかった。甘かったと言わざるを得ない」と述べた。
 菅直人首相も「政府としても事前にチェックできなかったことをおわびする」と述べた。

東京電力福島第1原発:東電「貞観地震」解析軽視 毎日新聞



国会で、東電社長は「今回の津波は想定外」という言葉を吐いた。
実はこれ、真っ赤なウソなのである。

実は、2009年に経済産業省の審議会から「平安時代貞観地震」再来の可能性を指摘されている。

この地震は869年に宮城県沖で発生したマグニチュード8以上とみられる地震で、岡村行信委員(産業技術総合研究所活断層地震研究センター長)が「非常にでかいもの(地震)が来ているのが分かっている」と取り上げた。
しかしこの指摘を東電側は無視し、原発に対する新たな補強策を打ち出さなかった。

この事実から、今回の津波は「想定外」ではなかった、と言うことが断定できる。言い方を変えれば東電側は審議会の指摘により「大地震」が福島沖でも起こる可能性を予め知っていたのである。むろん、「津波」も大きなものが来ていることが「貞観地震」の解析から分かっている。したがって、三陸沖から福島沖までで「貞観地震」並みの大地震と大津波が来る可能性があることを東電は、知って居のである。

この、2009年に指摘されていた内容に応じて、新たな補強策を講じていれば今回の様な悲劇はなかったのだ。
東電の「想定外」は真っ赤なウソ

原発事故は人災だ