なぜ選挙を強行するのか?


≪民主窮地で「与野党対決」激減≫

(岡田敏一/SANKEI EXPRESS)

 第17回統一地方選の幕開けとなる知事選は3月24日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県を除く12都道県知事選が告示される。27日告示の政令市長選、4月1日告示の道府県議選・政令市議選とともに4月10日投開票される。

記事本文の続き 昨年7月の参院選以来の大型選挙で、地方自治のあり方や雇用、地域活性化策などが問われるほか、防災対策や原発政策も焦点になるが、民主党の候補擁立(ようりつ)が難航したため、民主、自民の二大政党が競(せ)るのは北海道と三重にとどまった。
 知事選を行うのは北海道、東京、神奈川、福井、三重、奈良、鳥取、島根、徳島、福岡、佐賀、大分の各都道県。立候補の届け出は24日午前8時半から始まり、午後5時に締め切る。


 ■6県で相乗り
 与野党対決型の戦いは北海道と三重のみという今回の知事選。政権与党の民主党は党勢の低迷が著しく、事実上の “与野党相乗り”も前回の2007年の2県から6県に増えて半数に達した。
 しかも未曾有(みぞう)の被害をもたらした東日本大震災の影響で、岩手県知事選など27選挙が延期された。実施する選挙でも計画停電やガソリン不足で自粛ムードが広がり、選挙管理委員会の事務にも悪影響が及ぶ。「この時期に選挙をやらなくても」との声も聞こえてくる。
 注目の東京都知事選は、現職の石原慎太郎氏(78)が4選を目指すと表明し、大きく構図を変えた。東国原英夫前宮崎県知事(53)は3月22日に正式に出馬表明。石原、東国原両氏のほかは、共産党政策委員長で元参院議員の小池晃氏(50)、外食大手「ワタミ」前会長の渡辺美樹氏(51)らが名乗りを上げている。比較的候補者の少ない都知事選だが、民主党は早々と“不戦敗”を宣言し、候補者選定をめぐる凋落(ちょうらく)ぶりを印象付けた。
 ■影潜めた主戦論
 民主党の最大支持母体、連合の幹部が「昨年夏の参院選以降、地方組織は極めて辛い状況に追い込まれている」と明かすように擁立作業は難航した。
 昨年11月、福岡市長選の応援に現地入りした民主党岡田克也幹事長(57)。「知事選では相乗りはしない」とたんかを切ったわずか3カ月後に独自候補擁立を断念し、自民党が擁立(ようりつ)する元内閣広報官、小川洋氏(61)の支持を決めた。
 「(2月の名古屋市長選など)名古屋トリプル投票でボロ負けして、党本部でも『主戦論』はすっかり影を潜めてしまった」。民主党の福岡県連幹部は自嘲(じちょう)気味につぶやく。
 このほか神奈川、徳島、福井、鳥取、佐賀の5県が相乗りになりそうで、松沢成文知事(52)が引退する神奈川でも与野党対決の構図が崩壊。民主党自民党県連が出馬要請した元キャスター、黒岩祐治氏(56)を支援する。
 ■「意味ない」非難も
 「選挙は民主主義の下で住民の代表を決める作業。任期を守るのは鉄則」と“建前論”で統一地方選を強行する片山善博総務相(59)への反発は強い。大阪府橋下徹知事(41)は16日「国が決めることで従わざるを得ないが、意味のない選挙だ」と政府を批判している。被災地、宮城県村井嘉浩知事(50)も「こんな時に選挙運動をすれば、有権者が不快な思いをするのは誰が考えて分かることだ」と非難した。
 候補予定者たちは有権者の反発を恐れ街頭演説にも二の足を踏む。大規模な集会は「ご法度」(ある陣営)。選挙カーが給油所前に並ぶとマイナスイメージになることから、ある陣営幹部は「電車で移動することになるのかも」と漏(も)らす。停電すると選挙人名簿管理システムが使えず、期日前投票の「二重投票」の恐れもある。前例のない異例の選挙戦となりそうだ。



民主党はこの大震災を利用して統一地方選挙に勝利しようとした、と思われる。
その証拠がカン総理の異常なまでの露出である。
福島の原発にいち早く出向きパフォーマンスを行ったことや東京電力へ乗り込んで、幹部の人たちを一喝したことなどを考えると、この震災を利用してマスコミの露出を多くして、地方選挙に勝利しようとしたと言われても返す言葉が無いだろう。

次に上げられるのが、レンホーやツジモトなどの女性の起用である。女子を起用して、カン政権は被災者に優しいと、と言うところを示したかったのだろう。

しかし、カン総理が目論んだ通りに事態は動かず、それどころか原発の対応や被災者のケアなどが後手後手に回り、却ってカン政権をピンチにしている。

今頃、カン総理は「統一地方選挙を全て延期にした」方が良かったと臍をかんでいるとこだろう。

庶民はこのように思っているのだ。

このような大災害で「選挙」をやってもロクなことは無い。なぜ「選挙」を強行するのか?全く分からない。
選挙も延期しろ!
とな