完全に詰んだ民主党


外相辞任論強まる 続投意欲の前原氏「最後は首相が判断」

2011.3.6 01:00 産経ニュース

 前原誠司外相が、政治資金規正法が禁ずる在日外国人からの政治献金を受けていた問題で、外相辞任は避けられないとの見方が5日、強まった。これに対し前原氏は同日夜、続投に意欲を示した上で進退は菅直人首相の判断に従う考えを表明した。だが前原氏は外相としての適格性が党内外から問われている。首相に近い党関係者は「深刻な話だ。首相はまだ決めていない」と、首相が対応に苦慮していることを認めた。

 民主党岡田克也幹事長はテレビ東京の番組で「違法だが金額も限られ、事務的ミスで閣僚を辞めるのは適切か」と前原氏を擁護した。前原氏は同日夜、北九州市内での会合で「日本の将来のため、この難局を乗り切って頑張らせていただきたい」と表明。その後の記者会見で「最後は首相に報告し、判断してもらう」と述べた。

 ただ鳩山由紀夫前首相は同日夜、都内で記者団に「規正法は結構厳しい。事実を解明して大丈夫と言い切れるかわからない。金額の問題ではない」と、進退に発展する可能性に触れた。政府高官は「前原氏の性格なら辞めるだろう」と指摘し、民主党幹部は「前原氏は小沢一郎元代表に厳しく言ってきた。それを考えるべきだ」と語った。

 自民党石原伸晃幹事長は金沢市内で講演し、外相辞任を要求。公明党高木陽介幹事長代理もTBS番組で「外国と折衝する方が(外国人から)献金を受けたのは大きい。けじめをつけてほしい」と求めた。




先日、「将棋界の一番長い日」と言う番組を見た。将棋のA級戦の最終日を伝える生放送だった。A級リーグ戦のトップが羽生名人への挑戦権を得るのであるが、その最終局が長かった。終わったのが午前3時になんなんとする激戦。最後は勝者が相手を詰めて終わるのが将棋の常である。しかし、敗者は実にすがすがしく、潔く負けを認めて投了したのである。

「進退に関しては日本人は潔い」と、このような印象を持っているのであるが、それにしても、今回のマエハラ氏の延命策はいただけない。自らの落ち度を他を引き合いに出して、回避しようとする態度は、どう贔屓目に見ても中学生並みとしか言い様が無い。とてもじゃないが、国政を預かる政治家が吐く言葉ではない。

こうなれば、マエハラ氏も将棋の世界と同様に、潔く辞任をするべきだ。
同時に、自民党の福田氏も同様に外国人から献金を受けていたことを挙げて自らの延命を図るようなことはぜずに、潔く投了したほうが保ほど人間的に大きく見える。(当時福田氏は外務大臣ではなかった、このことだけでも前原氏とは違う)

現職の外務大臣が外国人から献金を受けていた事実が重い。

辞任しなければ、オザワイチロウに厳しく言ってきたことへの示しがつかなくなる。
他人に厳しく、自らに甘い「民主党」の典型的な身の処し方だと世論に叩かれるのは必至だ。言訳はせずに黙って辞任することだ。

それにしても民主党はこれほどまでにブーメランが好みだとは、恐れ入る。オザワを糾弾してきたマエハラ氏が、同じ様なことで窮地に追い込まれた。
ブーメランは恐ろしい