義において失格の民主党


小沢系・佐藤議員が民主党離党へ 党運営に不満

2011.3.3 03:30 産経ニュース

 民主党佐藤夕子衆院議員(48)は2日、離党を決断した。3日に執行部に離党届を提出する。執行部の党運営に対する不満を離党の理由にしている。

 佐藤氏の離党は、小沢氏に近い衆院議員16人の会派離脱届提出、松木謙公前農水政務官の辞任に続き、菅直人首相ら民主党執行部にとって大きな打撃となりそうだ。 

 佐藤氏は小沢一郎元代表を支持する衆院当選1回生による「北辰会」のメンバーの一人。元民主党衆院議員の河村たかし名古屋市長の後継者として、平成21年8月の衆院選で愛知1区から出馬し初当選。党執行部は今年2月の名古屋市長選に河村氏の対抗馬を擁立し、岡田克也幹事長は河村氏が掲げる減税政策を批判していた。

 党関係者によると、佐藤氏は名古屋市長選での民主党執行部の対応に不満を抱いているほか、執行部が小沢氏に対し裁判確定までの「党員資格停止」処分を下したことや、菅首相が消費税率引き上げに前向きな姿勢を示していることも離党の理由に挙げている。
 佐藤氏の行動を引き金に党内から離党者が続く可能性がある。



オザワ派の逆襲である。先の16人反乱と農林政務官の辞任に続き、今回は明確な離党宣言が出されている。
民主党からの集団離脱が始まろうとしているのである。
一にも二にも、オザワイチロウへの処分への不満だと推察される。
偏に民主党執行部への「遺恨」だと言って良いだろう。

昔から日本人は、「義」に照らして不足があると、それを理由に「遺恨」を持つ者が多い。従って、上に立つものはこの「義」を些かでも曲げてはならないのである。
これが元で争いになると「義」があるほうが輿論を得るのである。

今回、与党議員がその拠り所を失ってまで義を貫きたいのだと思われる。所謂、義憤に駆られての行動だ。
どう見ても、オザワの処分のやり方において執行部に「義」が欠けていることは明らかだ。

断っておくが、小生はオザワを支持する者ではない。
だが、民主党にとって、オザワは功労者であることは誰が見ても事実なのだ。従ってもっと「礼を尽くした」対応が必要だった。
民主党の執行部は「礼を欠き」、「義」に欠けているのだ。このような組織には誰もついていくことはないだろう。

大義を欠いた民主党の崩壊は近い