巨悪オザワを眠らせるな
石川議員ら3被告保釈 水谷建設側との接触禁じる
2月6日8時16分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記載事件で、政治資金規正法違反の罪で起訴された元私設秘書の衆院議員、石川知裕(36)ら3被告が5日夕、保釈され、東京・小菅の東京拘置所を出た。
ほかは、公設第1秘書の大久保隆規(48)=公判中、石川被告の後任の元私設秘書、池田光智(32)の両被告。
関係者によると地裁は、保釈の条件として、大久保、池田両被告には小沢氏との接触を、石川、大久保両被告には、特捜部が小沢氏側に「裏献金」を渡したとみている水谷建設の元幹部らとの接触を、それぞれ禁じている。
東京地裁は5日、3被告側の請求を受けて保釈を決定。検察側は「初公判が今夏の参院選後になる可能性もあり、長期の勾留(こうりゅう)は難しい」などとして準抗告しなかった。
保釈保証金は石川被告が1200万円、大久保被告が700万円、池田被告が300万円。いずれも弁護人を通じ全額納付した。保釈後、石川被告は弁護人を通じ「深くおわびする。今後については支援者の意見も聞き、近日中に決める」とのコメントを出した。
起訴状によると、2004年分収支報告書に小沢氏からの借入金4億円、07年分報告書に小沢氏への返済金4億円を記入しなかった、などとしている。
一方、福島瑞穂消費者行政担当相(社民党党首)は石川被告について「現職の議員として道義的、政治的責任は重い。辞職勧告決議の前に進退を判断することを期待(する)ということだ」と述べ、自発的辞職が望ましいとの考えを表明した。
鳩山由紀夫首相は民主党としての処分に関し、石川議員の判断を待って検討する意向を示した。
今世間を騒がせている、いわゆる陸山会事件の容疑者3人が保釈された。いずれも民主党のオザワ幹事長の秘書と元秘書である。
保釈は保釈でも、イシカワ氏とオオクボ氏に関しては口裏あわせを恐れ、水谷建設とは接触禁止。オオクボ氏に関してはオザワとの接触も禁止という厳しい規制がかけられた。
このことは、オザワが水谷建設からの裏金を受け取っている事実を隠蔽されることに釘を刺している。検察は巨悪オザワに関して少しも怯む様子は無い。
検察が最も考慮したのは「来年度予算審議の停滞」だろう。大物の逮捕は「大きな審議が終わってから」というのが相場らしい、田中角栄・金丸信などもそのケースだった。
したがって、オザワ逮捕は「来年度予算案の通過成立」を期に行われる公算が強い。
そのための接触禁止と読み取れる。