逃げるカン総理


政権もはや制御不能 伸子夫人にも批判集中 逃げ回る菅首相

2011.2.25 00:33(1/2ページ)産経ニュース

 民主党松木謙公農水政務官の辞任は、菅直人首相や岡田克也幹事長が統治能力を失った現実を改めてあぶり出した。首相は辞表を受け取りたくないのか、松木氏から逃げ回り、代議士会では各議員が言いたい放題…。もはや政権は制御不能だといえる。(坂井広志)
 「松木ショック」で民主党パンドラの箱が開いた。24日の代議士会は執行部批判が噴き出した。

 「総支部に送付された政策ビラには(首相夫人の)伸子さんを使った漫画のビラもある。伸子さんを広告塔にすることを決めた覚えはない。これを配る人はほとんどいない!」
 1回生の大谷啓衆院議員が一気にまくし立てると多くの若手が「そうだ」と同調。その瞬間、岡田氏が血相を変えて立ち上がった。

 「今、しゃべった人は立ってください。もう少し言い方を気をつけたらどうかね!」

 岡田氏はヤジを飛ばした議員3人を前に呼び出したが、1人はなおも「突然送られたビラの内容がどうかと言っているんだ」と食ってかかった。完全に「学級崩壊」。小沢氏に近い山岡賢次代議士会長はニヤニヤしながら「活発なご議論をありがとうございます」と代議士会を締めくくった。

 伸子夫人までも攻撃対象に加えたことは、小沢系議員は「坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い」ほど首相や執行部への不満を強めていることを示す。政府・民主党は平成23年度予算案の28日の衆院通過を目指すが、このままでは衆院本会議の予算案採決で造反が出かねない。

 小沢系衆院1回生の「北辰会」の黒田雄代表世話人は24日、「予算案も自動的に賛成するわけではないのか」と記者団に問われると「もちろんだ。(予算案も)マニフェストへの臨み方が違っている。国民との約束を本当に守れているのか疑問を感じている」と造反に含みを残した。


 「首相は時間がとれませんので…」

 24日朝、農水省で首相との面会を待っていた松木氏に首相サイドから「面会お断り」の電話が入った。理由は「ニュージーランド地震の対応」だった。

 実は松木氏は23日夜、2度にわたり細野豪志首相補佐官と会い、辞表を渡そうとしたが細野氏は拒んだ。そこで24日に首相に手渡す手はずとなったが、朝になって首相も面会を拒絶。松木氏は悔しそうな表情でこう漏らした。

 「地震の対応の方が重要だ。それでいいんだよ」

 首相は24日の衆院本会議で決定的といえる失言を犯した。子ども手当制度導入を党内で議論した当時、月2万6千円という支給額に「びっくりした」と発言。政権奪取の原動力となった目玉政策を否定するような発言に与党席は騒然となり「何を言ってるんだ!」とのヤジが飛んだ。
 首相の統治能力の欠如がもたらした党の惨状に政務三役の一人はこう語った。
 「セーフ(政府)民主党ではなく、もうアウト民主党だな…」




民主党が制御不能に陥った。オザワ一兵卒の処分を間違ったからだと言って良い。

そもそも、民主党にはオザワイチロウを党紀で処分する理由が全く見当たらない、大義名分がないのだ。
国会議員は選挙区の有権者によって選ばれる、その国会議員を理由も無く処分できるほど、民主党は偉いとでも言うのだろうか?政党が有権者より偉いとでも言うのか?ということだ。
少し考えれば分かることだ。日本には有権者より偉い政党など存在しない。
ではなぜ、民主党執行部はオザワイチロウを処分を急いだのか?
理由は、カン政権の支持率回復をさせるためだった、だがこの目論見は脆くも崩れ去っている。オザワイチロウを処分しても支持率は全く伸びず、却って低下した。オザワ側からの抵抗が功を奏している、証拠であろう。

要は、カン総理はオザワ処分の方法を完全に間違い、オザワからの返り討ちに遭い挙句の果てには閣内から造反を受け、逃げ回る情けない総理に成り下がったのだ。

オザワイチロウは黒い噂が耐えない人物で、誰とて、いささかも擁護するつもりはないだろう。しかし民主党にとっては恩人のはずだ、その恩人に仇を返すような処分は日本人には全く馴染まない。
日本人は情に動く人が多く、カン総理の様に理屈だけで動く者は少ないのだ。


逃げる総理は日本に必要ない