民主党遂に分裂


小沢氏の党員資格停止 大甘処分も党は分裂含み

2011.2.14 23:09(1/3ページ) 産経ニュース

 民主党執行部は14日、小沢一郎民主党代表に「党員資格停止」を突き付けた。除名でも離党勧告でもない「大甘」の処分だが、小沢系議員の反発は収まらない。菅直人首相の“遠心力”はますます強まり、党はもはや分裂状態にあると言っても過言ではない。政権最大の懸案は平成23年度予算関連法案の衆院再可決だが、ここで小沢氏は首相の死命を決する「数」のカードを突き付けるつもりなのか。(加納宏幸)
 小沢氏の処分を協議する14日の役員会直前。国会内の民主党幹事長室で親小沢系と反小沢系の両議員が正面衝突した。

 佐藤公治参院議員「国民は小沢さんの処分なんて求めていない!」
 岡田克也幹事長「それはあんたの考えだろ!」

 押しかけた小沢系は約30人。佐藤氏が「みんなの総意です」と畳みかけると「そうだ!」と一斉に同調。小沢氏と親しい輿石東参院議員会長が姿を見せると拍手がわいた。

 まさに興奮状態といえるが、執行部の大半は冷ややか。一人が「処分に関する議決権がないやつが何人集まったって関係ないよ」とつぶやいた通り、役員会はほぼ定刻に始まった。

 ただ、シャンシャンと事は運ばなかった。岡田氏が党員資格停止処分の案を示すと輿石氏はドスを利かせた。

 「明日からどうなるか分からんぞ。自分が言ったことにみんな責任を持て!」

 「責任」とは小沢系の離反を指す。23年度予算関連法案の衆院再可決に必要な3分の2の議席を確保できなければ政権が倒れると暗示したのだ。それでも岡田氏は処分案を押し切った。

 「これで法案は一本も通らなくなり首相は辞めるしかなくなる。辞めないのならば党を割って新党を作るまでだ。座して死を待つよりはその方がいい」

 小沢氏側近はついに新党結成を明言した。小沢系が数人再議決に欠席しただけに予算案以外の法律はすべて通らない。もし新党に70人近くが流れれば、内閣不信任案も成立する。

 鳩山由紀夫前首相も小沢氏に同調しかねない。14日夜、都内のパーティーではこう語った。

 「党内でいじめが起きているように思えてならない。みんなで小沢氏を守り国民のため一致団結する民主党でなければならないが、それが欠けている」

 民主党安住淳国対委員長は14日、野党に協力を求めたが、内閣支持率2割切れを目前にして手をさしのべる野党はない。

 たちあがれ日本園田博之幹事長が「菅さんが辞めれば前に進むよ」と助言すると、安住氏は「そうなんですよね」とうっかり漏らした。

小沢氏は14日昼、都内で自らを支持する中堅約30人に囲まれた。話題が予算関連法案の再可決に及ぶと声を潜めた。

 「考えがある…」
 午後は議員会館の事務所で女性議員11人から贈られたバレンタインデーのプレゼントのベルトを受け取り相好を崩した。

 「11人もいる? ほう、そうか…」。ところがリボンがなかなかほどけない。
 「力が衰えているな…。ふふふ…」




カン総理と民主党執行部はいったいどこを見ているのか。
現実の国会運営がままならないのに、身内の処分を強行するとは全く解せない。身内を処分することで、野党が協力してくれるとでも思っているのだろうか。
だとするならば、まったくのお門違いだ。
支持率が2割を切った政権に協力すれば、4月の統一地方選挙は闘えない、そのくらいのことは誰でも判断できる。出来ないのはカン総理と執行部だけだ。

カン総理と執行部はどのような大儀があって「オザワイチロウ」を処分するのか?全く解せない。自民党から政権を奪った立役者はオザワとハトヤマだ。この点では、カン総理は何もしてない。その何もしてこなかったカン総理が、なぜオザワを処分できるのか?

民主党躍進の立役者を何もしてこなかった者が処分をする、これは誰がどう見てもおかしい。オザワ派が憤って当然だろう、オザワの側近は「新党設立」まで言及している。
ともあれ予算の関連法案は通らないことが現実となった。下手をすれば、野党と結託して、衆議院で内閣不信任の可決まで可能な情勢だ。

強制起訴でオザワが大人しいうちに叩いておけ、という気持ちで処分をやったならば、それは卑怯としかいいようが無い。卑怯なやり方は日本人の琴線に触れて、必ずやカン総理は酷い目に会うだろう。

しかしながら、民主党が一刻でも早く下野することが日本の為になることは確かだ。
その意味では、民主党の分裂は慶事である


民主党分裂万歳、早く下野しろ