相手に答えないカン総理


野党はマニフェスト破綻追及 首相は「逃げ菅」徹する

2011.2.9 22:47(1/2ページ) 産経ニュース

 菅直人首相の就任後初となった9日の党首討論で、自民党谷垣禎一総裁と公明党山口那津男代表は、民主党マニフェスト政権公約)が破綻しているのは明らかで「契約違反だ」と厳しく追及した。しかし、首相は「逃げ菅」に徹して話をそらし、税と社会保障の一体改革への与野党協議を呼びかけるばかりで、議論はかみ合わないままだった。(岡田浩明)

 「順序が逆なんじゃないか。マニフェストが破綻している。この処理を後回しにするのは順序が違う」

 谷垣氏は討論で、税と社会保障の一体改革案を6月にまとめ、9月をめどにマニフェストの見直し作業を行うとする民主党のスケジュールを批判した。民主党マニフェストで掲げた無駄削減は進まず、子ども手当や高速道路無料化なども見直しが相次いでいることから、まずはけじめをつけるべきだと迫ったわけだ。

 しかし、首相は「順序が逆というのは理解できない。一体改革は一刻も早く改革案をつくり、実行に移すことだ」と反論し、論旨をすり替えた。そのうえで「改革案を出した時には、与野党協議にのっていただけるんでしょうね」と谷垣氏を牽(けん)制(せい)したが、谷垣氏から逆に改革案の具体的な内容を問われると、答えられずじまいだった。

このやりとりにあきれたのか、谷垣氏は首相にこう指摘した。

 「急がば回れという言葉を知っているか。新しいマニフェストをつくり国民の声を聴くことが必要で、それが問題解決の近道だ」

 平成23年度予算案と関連法案の成立に向け、民主党が秋波を送る公明党の山口氏も手厳しかった。

 民主党マニフェストに掲げた最低保障年金や年金一元化に触れ、「中身のない、いいかげんなものが明らかになってきた」と厳しく批判した。

 さらに「マニフェストはすでに破綻しており、国民との契約違反だ。国民には契約を解除する権利がある」と迫った。社会保障などの改革は「国民の信頼がないと改革をやろうとしてもできない」と主張したのだが、首相はこの本質的な問いかけにも正面から答えることはしなかった。

 党首討論では、民主党マニフェストと乖(かい)離(り)している菅政権の政策に対し、自民党だけでなく、参院キャスチングボートを握る公明党も反対の立場で臨むことが改めて明確になった。23年度予算案と関連法案の成立に向け、菅政権は厳しい立場に追い込まれた。



本日の党首討論は、相手に対して答えない珍しい討論となりました。

野党側が与党に対して、政権公約は破綻している。政権公約を見直すには「解散・総選挙が必要だ」問いました。
そして、民主党政権公約が破綻しているのを民主党の代表が認めるかどうか、この一点に絞られました。

しかし、カン総理はこれに答えず「税と社会保障の一体改革案が6月にまとまるので議論に参加して欲しい」と野党に呼びかけるだけです。
カン総理は野党からの追及に対して、ただただ逆質問を投げるだけなのです。
小生は決して野党の贔屓をするわけではありませんが、このような内容を見るに、与党である民主党の代表としての答弁がまるでできていなかったというべきです。

従って、この党首討論は完全に野党の勝ちです。

民主党からみれば、希望みの公明党から厳しい発言が相次いだのが痛いだろう。公明党が今国会で与党に与することは無い、と見て良い。

ますます、政府・民主党は苦しい立場となった。

いよいよ三月解散、総選挙となる公算大


愚民諸君!
二度と民主党に票を入れてはダメだ