民主党にブーメランが突き刺さる


「責任論続出」民主両院議員総会菅首相は続投強調
2010.7.29 18:30 産経新聞


 民主党は29日、東京・永田町の憲政記念館で、参院選の大敗を総括する党両院議員総会を開いた。菅直人首相(民主党代表)は、消費税増税をめぐる自らの発言について、「不用意な発言で重い選挙を強いた。心よりおわび申し上げる。多くの仲間を失ったことに責任を痛感している」と改めて陳謝した。また枝野幸男幹事長ら執行部の進退については「(9月の)党代表選まではこの態勢で対応させてほしい」と、続投させる考えを示した。

 首相は、「苦しい中での再スタートが、のちに新しい政治の地平を開いたと評されるよう死力を尽くしたい」と、引き続き政権を担う考えを強調。さらに、9月の党代表選については「私自身の行動を含め、みなさんに判断してもらいたい」として、立候補する考えを表明した。


 この日は、党執行部が敗因を分析した総括案を提示、引き続き党所属国会議員による質疑を行ったが、首相の消費税増税発言などに対する批判が噴出した。


 「執行部は責任を取る係だ。大事なのは責任をしっかり取ることだ」(松木謙公衆院議員)、「なぜ責任を取らないのか理解できない。言い訳を聞きに来たわけではない」(森裕子参院議員)などと、枝野氏ら執行部に対して政治責任を問う声が相次いだ。


 一方で、執行部を支持する発言は、「辞めることこそ無責任だ」(近藤和也衆院議員)、「執行部を支えたい」(斉藤進衆院議員)などわずかだった。


 この日の総会では、9月の党代表選の事務を行う中央代表選挙管理委員会の委員を決定した。

ソース:
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100729/stt1007291830006-n1.htm



もともと選挙は結果責任が問われます。どのような立派な政策を掲げても負ければ当然のことながら、責任を問われます。問われるのは代表・党首または幹事長、というのが政界の常識です。それを回避しようとすると党内にモラルハザードが蔓延ります、だれも責任を取らなくても良い風潮が蔓延します。

それでも万難を排して、党内を何とか収めたとしても、次は野党が黙っていません。

覚えていますか?安倍元首相が同じ参議院選挙で負けたときに、同時民主党の代表だったハトヤマ氏は「まだ総理を続けるつもりなのか、直近の民意は我々にある、衆議院の解散、総選挙を要求する」と声高に言い放ちました。今度はこの言葉がそっくりブーメランとなって「カン総理」を襲うことになるのです。

党内をどのように収めようが、野党に政権の屋台骨を揺すられるのです、まさに因果応報とはこのことです。

民主党政権は風前の灯、まさに吹けば飛ぶような政権であることは間違いありません。