テロリストに縋るカン政権

金賢姫工作員が来日
2010.7.20 04:53 産経新聞


1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(48)が20日早朝、東京・羽田空港経由で来日した。日本政府の招聘(しょうへい)によるもので、事件以来初の海外渡航となる。23日まで滞在し、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の両親ら拉致被害者家族と面会する。

日本での滞在日程は警備上の問題を理由に一切、非公開となる見通し。新潟経由での入国なども検討されたが、警備上の理由から見送られた。

金元工作員北朝鮮で81〜83年、拉致被害者田口八重子さん=同(22)=と暮らし、日本語教育を受けた。韓国で昨年3月、田口さんの長男、飯塚耕一郎さん(33)と兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(72)と面会を果たしている。

また、面会後には田口さんと暮らしていた時期に「めぐみさんに会った」とも証言。今回の訪日は、めぐみさんの父、滋さん(77)と母、早紀江さん(74)に直接、めぐみさんと会った詳しい状況を伝えるのが主な目的だ。耕一郎さんら田口さんの家族にも再度面会する予定。

日本では入管難民法で1年以上の懲役や禁固刑が確定した外国人の入国が認められておらず、韓国で死刑が確定し、特別赦免された金元工作員も該当する。しかし、今回は千葉景子法相が「特別上陸許可」を出して入国が認められた。日本の警察当局による事情聴取も見送られる見通し。



この間の「消費税増税」発言からこちら、何をやるにしても「民主党」のやることは唐突だという認識が先に立つ。

今度は、「金賢姫」を韓国から日本政府のチャーター機に乗せて訪日させたのである。一体民主党は何をしようとしているのか、さっぱりが分からない。なぜならば今更「金賢姫」をつれてきても「拉致被害者」にとっては事態は何も進まないことは明白だからだ。

23年もの前の「大韓航空機爆破事件」の実行犯が「北の工作員」だとしても余りにも時間が経ちすぎている。今更、「金賢姫」の話を聞いても「拉致被害者」の親族に対して慰めにはなるだろうが、それだけである。そして拉致事件の解決は何も進まないのだ。

一方で、この「金賢姫」の訪日を、日本からの何らかの譲歩を引き出す為の手段として韓国側が仕掛けてきたのであろうと推測される部分もある。

その理由は、日韓の懸案となっている歴史問題、永住外国人地方参政権問題等で日本から前向きな対応を引き出したいという思惑が見えるからだ。聞くところによると「カン総理」が「カン談話」なるものを出すべく準備をしているとも噂されている。この「カン談話」は韓国にさらに譲歩した内容になる。