民主党が割れる



雲隠れ小沢氏に批判相次ぐ 「大敗に責任、離党勧告を」「代表選不出馬なら引っ込め」
2010.7.16 22:48 産経新聞


 今月8日の参院選の遊説以来、公の場に現れずに“雲隠れ”している民主党小沢一郎前幹事長に対して、同党の反小沢系議員から16日、痛烈な批判が相次いだ。


 同党静岡県連会長の牧野聖修(せいしゅう)衆院議員は党本部で開かれた参院選をめぐるヒアリングで「小沢氏が強引な(複数区での2人擁立の)選挙戦略をやって失敗した。万死に値する。1人区に集中すべきだった。責任をとらないなら離党勧告すべきだ」と主張した。牧野氏は終了後、記者団に「小沢氏は政治とカネの問題でも逃げ回っている」と批判した。

 渡部恒三衆院副議長も民放テレビ番組で「41年間つきあっているが、彼は都合の悪いときは出てこない」と指摘した。


 さらに、「9月の党代表選に立候補しなさい。自ら出られないなら、もう引っ込みなさい。こそこそ権謀術数をめぐらせるのはやめてください」と述べ、小沢氏に対して、代表選に出馬しないなら政界を引退するよう勧告した。


 前原誠司国土交通相も記者会見で、東京第1検察審査会が小沢氏に対し「不起訴不当」を議決したことについて、「(小沢氏は)自ら『(衆院の)政治倫理審査会に出て説明しても構わない』と言っていた。身の潔白を主張するなら説明責任を果たすべきだ」と述べ、国会で説明するよう促した。


 民主党の反小沢系議員の間では、参院選の敗北と菅政権の迷走に対して、高みの見物を決め込み、検察審査会から厳しい議決を出されても姿を現さない小沢氏への反感が募っているようだ。


 菅直人首相は16日夜、記者団に対し、牧野氏らの発言について「いちいちコメントすることはない」と述べるにとどめた。

ソース:
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100716/stt1007162249007-n1.htm



始まった、民主党分裂。
この記事の内容が発端となって民主党分裂が始まることは明白である。内容は「参議院選挙の責任」であるが、それが今回の分裂の兆しの原因ではない。
オザワイチロウは嘗て福田総裁(当時)に自民と民主の大連立をもち掛けた、福田総裁は受ける方向で居たが、肝心のオザワが身内の反対で遭えなく失敗している。

その時、オザワと福田氏の会談で出た言葉とは「民主党政権担当能力はない」である。これはオザワイチロウが発した言葉であることは間違いない。

オザワは今回の敗北で責任を問われているようだが、小生に言わせればそれは違う。
オザワイチロウは選挙時には既に幹事長ではなかったからだ。カン政権が誕生し、オザワイチロウは幹事長から一兵卒になった、だから今回の選挙の責任が生ずるはずが無い。オザワイチロウのやり方が気に食わないのならば、エダノ幹事長がオザワイチロウの決めたことを覆したらよいのだ。それをせずに、結果だけで前任者の責任だというのは日本人には無い考えで、朝鮮半島支那大陸にある発想としか思えないのである。

具体的に言えば、二人区で二人立てたオザワがダメだと言うのならば、エダノ幹事長がそれを覆したら良かったのだ。エダノにそれが出来ほどの力があるとは思えないが、幹事長とはその程度のことをやれる権限はある、本当にオザワの方法ではダメだと思ったのなら覆さなければならない。しかし、それをやらずに唐突に「消費税UPの話」を出して、「普天間基地ハトヤマ」と何にも変わらない、という印象を国民に植えつけて大敗したのが今回の選挙だ。

実はこの辺にオザワが言った「民主党には政権担当能力は無い」の本質があるのではないだろうかと、小生は思います。
民主党には、何かまずいことがあると、必ず他に原因を求める悪癖がある。たとえば「赤字財政」の件でも何かといえば「自民が」と言って自民党の所為にしている。インターネット上では民主党のこの「自民が」というフレーズを茶化して、『民主党がまた「ジミンガーと言った」』と囃し立てている。これも端的に言えば民主党にとって都合の悪いことが出てくると他人の所為にする典型なのである。

そして今度は参議院選挙の責任の所在で「オザワイチロウ」に責任があるとしている。ここでもまた、民主党はマズイことがあると他人の所為にする悪い癖が出ているのである。

オザワイチロウは自民党の福田総裁との会談で、民主党のこの悪癖を鑑みて「民主党には政権担当能力はない」と言ったのだろうと今更ながら痛感するのである。

民主党は他人の所為にする悪癖を乗り越えない限り二度と浮かぶことはない。