「まねフェスト」の深読み



【名言か迷言か】マニフェストは「まねフェスト」だった民主党 (1/5ページ)
2010.6.19 18:00 産経新聞


 民主党は17日に参院選マニフェスト政権公約)を発表した。注目の消費税については、「早期に結論を得ることをめざして、消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始します」という表現にとどめており、税率などについては触れていない。だが、マニフェスト発表に伴う記者会見で菅直人首相は消費税率を10%に引き上げる可能性を示唆した。その言い方がふるっている。


 「自民党の『10%』をひとつの参考にさせていただく」


 なるほど。自民党マニフェストに「(消費税率を)当面10%とする」と書き込んだことを受けて、それに便乗しようという作戦らしい。


 税率引き上げというのは、もともと国民的には人気のない政策である。ただ、財政再建の観点などから、今は消費税増税に理解を示す国民も増えているようで、各種の世論調査でもそういう傾向が表れている。


 とはいえ、税金は安い方がいいと考えている国民は少なくないわけで、参院選を控えたこの時期に消費税率の目標値を明示するというのは、なかなか勇気が必要な行為である。


 そこで、菅首相としては、自民党が提示してきた10%という数字にちゃっかり乗ってしまおうと考えたのかもしれない。批判されても、「自民党も同じです」とか、「自民党が先に言ったんです」とか、いろいろ言い訳ができ、税率引き上げのリスクを自民党と折半できると考えた可能性もある。逆にもし「10%」発言が高く評価されれば、「私も10%と言っていました」と威張れるわけで、自民党だけの手柄にすることを防げる。

ソース http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100619/stt1006191801004-n1.htm




マニフェストが「まねフェスト」であったことが暴露された瞬間である。

カン総理の発言「自民党消費税10%を参考にさせていただく」は、真似といわれても仕方が無い。ここまで公然と敵の真似をする人も居ない。それとも、この事以上に党内に危険なものがあると思っているのだろうか?


このカン発言には周到に考えられた言葉であると思われる節がある。なぜなら、この参議院選挙後に来るのは連立の組み替えであることは間違いないからである。


その理由は以下のとおり

  • オザワイチロウは「消費税UP」には反対
  • 元々この参議院選挙は勝てそうも無いという判断がある
  • ならば消費税UP宣言でカン政権のスタンスを言っておいても損は無い
  • 消費税UPで自民党の躍進も消えた
  • この発言で、消費税UPの賛成党と反対党の色分けが出来た
  • 参議院選挙後に賛成党だけで連立を組むことができる
  • 賛成党で連列を組み、衆議院を解散し総選挙を行う
  • オザワ一派が民主党を割っても賛成党と連立が組めるので大過は無い


現状では上記のようにも考えることが出来る。だから、カンは「参議院選挙目標未達でも辞めない」と言ったのだ、負けてもハトヤマ政権の所為にできるのだ。

いわばカンは「自民党を抱き込もう」としているのである、だが自民党総裁は「民主党の公約でも無い消費税アップは超党派で議論は出来ない」と述べているし、加えて「ばら撒き政策を止めろ」とも言っている。


逆説的に言えば、「民主党が消費税アップを公約で出し、バラマキを止めれば」大連立が可能であると言うことを指す。これが実現すれば「オザワ一派」が出て行っても怖くない、と言うことになる。

マスコミで消費税アップに賛成は「読売新聞」、以前から民主党自民党の大連立に賛成なのもナベツネであることを考えると、大連立には信憑性が出てくる。


しかし、そう簡単にはいかないだろう、カン総理。


第一、今まで消費税アップで解散総選挙をやって勝った政党は無い。第二に国民はバカではない、議員達自身が議員定数の削減や公務員の削減をやらない限り、消費税アップでの選挙には絶対勝てない。


消費税アップ絶対反対
先ず議員定数の半減と国家公務員の半減を先に断行するべきだ。